2日後にホープフルステークスが控えているとはいえ、このレースは大手生産馬が強く、馬券的には、これが文字通り今年最期の大一番。
普段は馬券を買わない人も、ダービーとこれだけは買うというお祭り的な要素や、今年の世相を反映しているなんていうことで、あれやこれやと騒がれますが、基本的には、
① 「斤量」と
② 「枠順」を含めた「レース展開」
のファクターが決め手になります。
前者からは、斤量に恵まれる3歳馬と牝馬が中心視できます。
近年は、若駒と古馬あるいは牡馬と牝馬に力の差がなくなってきているので、2キロのアドバンテージは相対的に大きくなっています。
後者は、ペースが上がらない限りは、絶対的に内枠有利です。
もっとも、このことはかなり有名な話しになり、パフォーマンスは落ちています。
ということで、⑯番タイトルホルダーが、前走の菊花賞を前半35.1秒のペースで逃げて、上がりも同タイムで圧勝した内容からも、主戦の横山武史騎手が捨てた?とはいえ、横山家の長男に乗り替わり最有力と考えていました。
しかし、この枠順では万事休す。
大逃げが予想される②番パンサラッサの番手につけるまでの労力は、かなりなものになると考えます。
頭(1着)を取り切るまでは、相当厳しいと思います。
調教師も、「この経験が将来にいきてくれば」というコメントを残しています。
その菊花賞では、⑨番ステラヴェローチェは4着に敗れましたが、3コーナー手前から外々を通って使ったロングスパートの脚は際立っていました。
もっても、そんな騎乗内容だったので、吉田隼人騎手が降ろされ、今回は、Mデムーロに乗り替わりです。
個人的にはとても残念ですが、勝負の世界は厳しいということでしょうか。
菊花賞でのステラヴェローチェは、前哨戦の神戸新聞杯が極悪の馬場状態を快勝して、かなりの疲労が残っていたと思います。
そのためか、少し入れ込み加減で、折り合いをつけるために、かなり後方からの競馬になっただけ?で、吉田隼人騎手のミス騎乗ではないと思っています。
このレースで1番人気に押されている⑩番エフフォーリアとは、皐月賞でもダービーでも同じ上がりタイムを記録しています。
もっとも、ポジションが違うので、後塵を拝していますように、実力差はあると思います。
しかし、菊花賞で長くいい脚を使い鍛えられたことがプラスになっていれば、逆転に一縷の望みはあるのでは、と考えています。
グランプリの連覇がかかる⑦番クロノジェネシスは、その実力から軽視はできませんが、やはり次元の違う馬場で行われた凱旋門賞で、先行して0.9秒差の7着したことによる疲労は、かなりのものだと考えられます。
逆に、7.3秒差に敗れた⑤番ディープポイントは、疲労も残らず「精神的に大人になってどっしりとしている。」という調教師のコメントから、枠順と脚質的にも穴ならば、という感じがします。
レース展開では、大逃げが予想される②番パンサラッサが、タイトルホルダー、キセキが大外枠にまわり、まさに絶好の枠順を引き当てました。
前走の福島記念での前半33,6秒とスプリント戦並みのハイラップで逃げ切ったことはフロック視できませんし、タイトルホルダーが壁になって、あれよあれよという場面は想定しておく必要があると考えます。
ロードカナロア産駒で、距離が少し長い印象ですが、「スタミナもある」という鞍上のコメントと、母父がモンジューならという気にもなります。
牝馬の中では、エリザベス女王杯でお世話になった⑬番アカイイトよりも、10着に敗れた⑥番ウインキートスの方が、人気面を加味すると魅力を感じます。
ゴールドシップ産駒で、実績からも中山コースは鬼といえます。
気軽に乗って、この枠順から立ち回りのうまさを生かせれば、ぎりぎり馬券圏内までということも夢ではないかもです。
馬券のまとめ
今回は、人気になっている馬を有力視していますので、勝つのは、
⑨番ステラヴェローチェか⑩番エフフォーリアとして、
⑨⑩→②⑦⑨⑩⑯→②⑤⑥⑦⑨⑩⑬⑯
の3連単フォーメーションで勝負します。